本杉省三研究室

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2009年 02月 25日

修士設計-修士論文

M2渡邊有祐が修士設計において駿建賞を受賞しました。

近代以前の寺院は神聖であると同時に親しみやすく、官に対して独立性を有した
場所であった。そこでは様々な文化が育まれ市民の特別な空間である一方、寛ぎ
の場である公園として気軽に利用できる日常的な場所であった。庶民にとって寺
院は信仰の対象と同時に人間の持っている世俗的な娯楽性を兼ね備えた場として
生活や祭りに根付いた祝祭性の高い場所であった。現代でもこうした活動をして
いる寺院の一つに築地本願寺が挙げられる。芸能と演劇を通して沢山の人々が仏
教に触れてもらいたいと積極的に活動し寺社本来の姿を取り戻そうとしている。
近代以降、信仰の後退とハレの空間が失われて画一化する中、築地本願寺の寺社
本来持っているありのままの場所を再構築することを計画の目的とする。
不整形の敷地に対して本堂の対称性と中心性を崩さないために回廊空間を設け、
本堂前の広場は回廊空間に囲まれた厳粛な境内として再生する。3つの異なる性
格を持つ劇場を設け、座・築地本願寺の活動拠点とし、施設は通常時、劇場時、
お祭り時で諸室の活動場面が随時変わり、連続するホワイエ空間に様々な劇場文
化の活動に遭遇できるように組み合わせ、利用者は数珠つながりに展開するプロ
グラムに触れながら劇場に入れるように計画した。


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by motosugi-lab | 2009-02-25 14:27 | 活動


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